個人サロンの料金の決め方|1時間あたりの売上から逆算する方法と、値上げの知らせ方の文例
料金は「近くのお店より少し安く」から決めるより、ひと月に必要な売上と、受けられる人数から逆算して決めます。1時間あたりいくら必要かが分かると、時間のかかるメニューほど料金を上げるべきかどうかも決められます。表示する料金は、お客さまが払う総額(税込)で書きます。
1時間あたりの売上から逆算する
次の順に、ノートや表に書き出します。
- ひと月に必要な手取り: 生活費と、貯めておきたい分
- ひと月の固定の出費: 家賃(自宅なら按分した分)・光熱費・予約システムやホームページの利用料・保険など
- ひと月に施術できる時間: 営業日 × 1日に施術できる時間。準備・片付け・カウンセリングの時間は引きます
1時間あたりに必要な売上 =(必要な手取り + 固定の出費)÷ 施術できる時間
例: 手取り 25万円 + 固定の出費 5万円 = 30万円。施術できる時間が 20日 × 5時間 = 100時間なら、1時間あたり 3,000円
この例は計算のしかたを示すためのもので、目安の金額ではありません。自分の数字で出してください。
メニューごとの料金にする
メニューの料金 = 1時間あたりに必要な売上 × 施術の時間(準備を含む) + そのメニューの材料費
- 出てきた料金が近くのお店よりかなり高いときは、施術の時間を短くできないか、受けられる日を増やせないかを先に見ます
- 予約がいつも埋まっていて断ることが多いなら、料金を上げる余地があります
- 空きの日が多いなら、料金を下げる前に、予約の入口(Google マップ・Instagram のプロフィール・予約ページ)を見直します(予約が入らないときに見る場所)
近くのお店の料金の見方
近くのお店の料金は、決めた料金が外れすぎていないかを確かめるために見ます。比べるときは、次をそろえます。
- 同じ内容か: オフ(前の施術を落とす)・デザイン・カウンセリングが料金に入っているか
- 初回の料金か、通常の料金か: 初回だけ安くしているお店は、2回目からの料金を見ます
- 税込か: 税抜で書いているお店と比べるときは、税込に直します
料金は税込の総額で書く
お客さまにあらかじめ料金を見せるときは、消費税を含めた総額で書くことが決まっています(総額表示)。チラシ・ホームページ・SNS など、どこに書くかは問いません。口頭で伝える料金は対象になりません(国税庁 タックスアンサー No.6902、2026-10-18 確認)。
- 書き方の例: 「6,600円」「6,600円(税込)」「6,600円(税抜 6,000円)」
- メニュー表・予約ページ・Instagram のプロフィールで、同じメニューの料金をそろえます(メニュー表の作り方)
値上げの知らせ方
知らせる時期
- いつも来ている人が、次の予約の前に一度は目にできるよう、来店の間隔より前から知らせます(3〜4週間ごとに来るメニューなら、1か月以上前から)
- お店に貼る・予約ページに書く・Instagram に投稿する・来店のときに口で伝える、の複数で知らせます
- 値上げの前に入った予約を、新しい料金にするかどうかを先に決めて、お知らせに書きます
文例
いつもご来店ありがとうございます。
〇月〇日のご予約から、一部のメニューの料金を改定いたします。
材料の仕入れの値上がりが続き、今の料金のままでは同じ材料と施術の時間を保てなくなったためです。
新しい料金: ワンカラー 6,600円 → 7,150円(税込)
〇月〇日までにいただいたご予約は、来店日が改定の後でも今の料金のままです。
ご不明な点は DM でお気軽にお知らせください。
- 理由は短く、本当のことだけを書きます
- 前と後の料金を並べて、税込で書きます
- 値上げの日より前の予約をどう扱うかを書くと、問い合わせが減ります
料金を変えたら、予約ページ・メニュー表・Google ビジネス プロフィールのメニューも同じ日に直します。直し忘れがあると、予約のときに料金の行き違いが起きます。