GUIDE / 2026.10.10

無断キャンセルを減らすには|個人サロンのキャンセル規定の書き方と、予約ページの設定

雪が積もった北海道の町の通りと信号

朝10時の予約。準備をして待っていても、来ない。電話にも出ない。1人で回しているサロンだと、その2時間は丸ごと空きます。材料を用意していれば、その分も戻ってきません。無断キャンセルは、件数は少なくても、1回の重さが大きい問題です。

まず、「来られない」を言いやすくする

無断キャンセルの中には、悪気のないものもかなり混ざっていると思います。日付を勘違いしていた。連絡しようと思って、言い出しにくくて、そのまま当日になった。こういう分は、仕組みで減らせます。

1つはリマインドです。予約システムから前もってお知らせが届けば、勘違いに気づけます。Square 予約の公式ページでは、メールや SMS で、予約の3日前から1時間前の間に送れると案内されています。どのプランで使えるかは料金ページで確かめてください。予約システムによっては、無料プランに入っていないこともあります(選び方)。

もう1つは、変更やキャンセルを自分でできるようにしておくことです。電話や DM で「キャンセルしたいです」と伝えるのは、思っているより気が重いものです。予約ページのボタン1つで変えられれば、黙って来ないよりは連絡してくれる方が増えます。

無断キャンセルを減らす予約の前後の流れ。予約が入る、リマインド、変更・キャンセルの期限、当日、キャンセル料の請求の順の縦の図

キャンセルの決まりは、どこに書く?

決まりは、予約する前に目に入る場所に書きます。予約ページの説明欄、Instagram のハイライトやプロフィール、予約確認のメッセージ。後から「聞いていない」とならないように、予約の前に見えることが大事です。

書き方の例を置いておきます。数字の欄は空けてあります。何日前から、いくら、という中身は、お店の事情に合わせて決めてください。

キャンセル・変更について

ご予約の変更・キャンセルは、ご予約の〇日前の〇時まで、予約ページからいつでもできます。
それ以降のキャンセルは、施術料金の〇%をキャンセル料としていただきます。
ご連絡なしでお越しにならなかった場合は、施術料金の〇%をいただきます。
大雪や交通機関の運休など、来られない事情があるときは、ご連絡ください。キャンセル料はいただきません。

最後の一文は、北海道のお店なら入れておくことをおすすめします。冬の朝の吹雪や JR の運休は、お客さまのせいではありません。先に書いておくと、お客さまは連絡しやすくなりますし、お店も判断に迷いません。

キャンセル料は、いくらまで取れる?

ここは慎重に書きます。私は法律の専門家ではないので、「何%までなら大丈夫」とは言えません。法律に書かれていることだけ紹介します。

お店と一般のお客さまとの契約には、消費者契約法がかかります。その第9条第1項第1号には、キャンセルのときの損害賠償や違約金を決めた条項について、その合計が、同じような契約がキャンセルされたときにお店に生じる「平均的な損害の額」を超える場合、超えた部分は無効になる、という決まりがあります。

同じ条の第2項では、お客さまから求められたら、キャンセル料をどう決めたか(算定の根拠)の概要を説明するよう努めなければならない、とされています。

「平均的な損害」がいくらかは、業種やキャンセルの時期で変わり、はっきりした基準はありません。消費者庁は「解約料の実態に関する研究会」を開いて、このルールのあり方を議論しています。具体的な金額は、ほかのお店の数字をそのまま使うのではなく、自分のお店で1枠空いたときに何が失われるか(その時間の売上や、用意した材料など)から考えて、説明できるようにしておくのが筋だと思います。迷ったら、弁護士など専門の方に相談してください。

カードを預かる設定は、どう動く?

キャンセル料を決めても、実際に払ってもらうのは簡単ではありません。来なかった方に請求の連絡をするのは、気持ちの面でも負担です。そこで、予約のときにカード情報を預かる仕組みがあります。

Square 予約の公式ヘルプによると、この設定は有料のプラスとプレミアムが対象です。支払いの決まりは「予約要件なし」「全額前払いを求める」「無連絡キャンセル対策としてカード情報を保存」の3つから選べます。キャンセルを受け付ける期限は1時間前から2週間前の間で決められ、キャンセル料は予約ごとの一律、メニューごとの一律、料金の割合のいずれかで設定します。

請求できるのは、もともとの来店予定日から14日以内。期限を過ぎたキャンセルに実際に請求するかは、お店が1件ずつ決めます。請求すると、お客さまに通知のメールが届きます。

全部のお客さまにカードを求めると、予約のハードルは上がります。はじめての方だけにする、無断キャンセルが続いた方だけ前払いにする、といった使い分けも考えられます。

はじめての方の予約は、どう扱う?

無断キャンセルが起きやすいのは、まだ一度も来たことのない方の予約だ、と感じているオーナーは多いと思います。お店のことをよく知らないぶん、予約したことの重みも軽くなりがちです。

はじめての方には、予約が入った時点で一度、お店から短い連絡を入れてみてください。予約システムの自動の確認メールとは別に、人が書いた一言です。

「ご予約ありがとうございます。〇日〇時にお待ちしています。駐車場はお店の裏に1台分あります。冬は入口の前が滑りやすいので、お気をつけてお越しください。」

場所の目印や駐車場、冬の足元のこと。来る人が実際に困りそうなことを書くと、ただの確認ではなく「待っている人がいる」ことが伝わります。返事が来れば、連絡の取れる方だと分かるのも安心材料です。

予約のときに電話番号を必ず入れてもらう設定にしておくのも、当日連絡がつかないときの備えになります。入力の項目を増やしすぎると予約の途中でやめる方が出るので、名前・電話番号・メニューくらいに絞るのがいいと思います。

それでも来なかったら

まず、事故や体調不良かもしれないので、責める言い方は避けます。

「本日〇時のご予約でお待ちしていましたが、お越しになれなかったようでしたのでご連絡しました。何かあったのではと気になっています。またご都合のよいときに、予約ページからどうぞ。」

キャンセル料をお願いするなら、この連絡の中ではなく、お返事をもらってから決まりに沿って伝えるほうが、こじれにくいと思います。そして、何日のどの枠で起きたかを記録しておきます。曜日や時間帯に偏りがあれば、その枠だけ前払いにする、といった手が打てます。

次回予約を取ったときの忘れ防止は次回予約の取り方にも書いています。

期限や当日の扱いを選んで、予約ページや Instagram に貼る文面を作りたいときはキャンセル規定の文面メーカーをどうぞ。金額の欄は空けたまま作れます。

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設定と毎月の運用は、私が引き受けます

じぶん予約では、予約ページの設定、Google マップと Instagram の入口づくり、毎月の報告までを私がやっています。いまは最初の10店まで、初期費用も月額も無料です。「話だけ聞いてみたい」でも大丈夫です。

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