GUIDE / 2026.10.10

次回予約の取り方|押しつけにならない声のかけ方と、取ったあとの仕組み

まつげエクステを施術している様子

会計を終えて、コートを着ているお客さまに「次回はどうされますか?」。この一言が、どうにも言いにくい。売り込んでいるように聞こえないか、断りづらくさせていないか。次回予約が苦手という方は、たぶんお客さまのことをよく考えている方です。

なぜ、言いにくいのか

「次回どうされますか」は、お客さまに決めてもらう聞き方です。決める理由が渡されていないので、お客さまは「どうしようかな」と考えこんで、断るか、なんとなく入れるかになります。どちらも、あまり気持ちのいい終わり方ではありません。

言いにくさの正体は、理由のない質問だと私は考えています。だから、理由から話します。

どう声をかける?

理由は、その日の施術の中にあります。たとえば、ネイルなら伸びてくる時期、まつげならもちの目安、眉なら形が崩れてくる頃。お店でいつも伝えている目安があるはずです。

「今日の感じだと、〇週間後くらいが一番きれいに直せると思います。その頃だと、〇日か〇日が空いてますけど、先に押さえておきますか?」

「どうされますか」ではなく、時期の目安と、具体的な候補を2つ。お客さまは、選ぶか、断るかだけで済みます。

施術の途中で一度だけ触れておくのも手です。「次は少し長さを出してもいいかもしれませんね」と話しておくと、会計のときの一言が自然につながります。

断られたら?

「予定が分からなくて」と言われたら、そこで引きます。

「ですよね。じゃあ、空いている日はこちらからいつでも見られるので、決まったらここからどうぞ」と、予約ページの QR コードが入ったカードを渡す。

これで終わりです。断っても気まずくならない、ということが伝われば、次に来たときのほうが話しやすくなります。

お客さまの側にも「次回予約を断りにくい」という気持ちがあります。断りやすい空気をお店のほうから作っておくことが、結果として、次の予約につながると私は思っています。

「とりあえず入れて、あとで変えていい」にできる?

決めきれない方には、仮で入れて、あとで変えてもらう形が合います。そのためには、お客さまが自分で予約の変更やキャンセルをできるようにしておく必要があります。

たとえば Square 予約では、お客さまがオンラインで予約を変更・キャンセルできるかどうかを設定で切り替えられ、受け付ける期限も1時間前から2週間前の間で決められます(公式ヘルプ)。前日まで変えられるようにしておけば、お客さまも気軽に入れられます。

このヘルプは有料のプラス・プレミアムを使っている方向けに書かれています。無料プランで同じ設定ができるかは、管理画面で確かめてください。

変更を受け付けると、直前のキャンセルが増えないか心配になるかもしれません。期限を決めておけば、その心配はだいぶ減ります。キャンセルの決まりの書き方は無断キャンセルを減らすにはにまとめました。

取ったあと、忘れられないように

次回予約は、先の日付になるぶん、忘れられやすい予約でもあります。予約システムのリマインドを使うと、こちらから連絡しなくても前もって知らせられます。Square 予約の公式ページでは、メールや SMS で、予約の3日前から1時間前の間に送れると案内されています。どのプランで使えるかは、料金ページで確かめてください。

紙のカードを渡すなら、次回の日時を書く欄と、予約ページの QR コードを1枚に。財布に入れておいてもらえば、変更したいときもそこから開けます。LINE 公式アカウントを使っているなら、来店ポイントを LINE の中に置ける「ショップカード」もあります。

会計の前に、予約ページを開いておく

声のかけ方と同じくらい効くのが、段取りです。施術の最後のほうで、手元のスマホかタブレットに予約の管理画面を開いておく。お客さまが「じゃあ、その日で」と言ったら、その場で入れて、確認のメールが届いたことを一緒に見て終わりにします。

「あとで入れておきますね」にすると、入れ忘れや日時の聞き間違いが起きます。それに、お客さまの手元に何も残らないので、本人も忘れやすくなります。その場で確定して、確認のメールかカードを渡す。ここまでで1セットです。

はじめての方と常連さんでも、少し変えていいと思います。はじめての方には、次の時期の目安を伝えてカードを渡すところまで。2回目、3回目と来てくれた方には、候補の日付まで出す。関係ができてからのほうが、次回の話は自然にできます。

北海道の冬は、先の予定が立てにくい

雪の季節は、お客さまのほうも先の予定を決めにくくなります。天気しだいで出かけられるかが変わるからです。この時期は、無理に日付を決めてもらうより、「変更は前日までならページからできます」と伝えて仮で入れてもらうほうが、お互いに気が楽だと思います。

反対に、年末や成人式、卒業・入学の前のように予約が集中する時期は、次回予約の出番です。「12月の後半は毎年すぐ埋まるので、先に押さえておきますか」と言えるのは、通ってくれているお客さまへの気づかいでもあります。

次回予約のカードの見本。日にち・時間・メニューを書く欄と、予約ページの QR コードを置く枠、「変更は前日まで」の一文

特典は、付けたほうがいい?

「次回予約で〇〇円引き」は分かりやすい反面、値引きがないと予約しない習慣がつくこともあります。私は、値引きより「混みやすい土日の枠を先に押さえられる」ことのほうを伝えたほうがいいと思っています。人気の枠が取れることは、それだけで十分な理由になります。

数えると、手応えが分かる

1か月の間に来たお客さまのうち、次回の予約を入れて帰った方は何人か。これを「次回予約率」として数えておくと、声のかけ方を変えたときの違いが見えます。

最初から高い数字をめざさなくて大丈夫です。今月は何人中何人、来月はどうだったか。言い方を1つ変えた月と変えていない月を比べるだけで、自分のお店に合う言い方が見つかっていきます。

もう1つ。ホットペッパーに掲載しているお店の場合、解説記事では、店頭で取った次回予約にはネット予約の費用がかからないと説明されています。実際の対象は契約で確かめる必要がありますが、次回予約が増えると、費用の面でも違いが出るかもしれません。くわしくはホットペッパーのネット予約の費用で。

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